知らないと怖い!
犬のフィラリア症と正しい予防法
毎年の「当たり前」になっているフィラリア予防。
そもそもフィラリアって何?なぜ怖いの?をわかりやすく解説します。
そうめんみたいな虫が
心臓に住み着く、恐ろしい寄生虫
フィラリアとは、正式名称「犬糸状虫(いぬしじょうちゅう)」という寄生虫のことです。その名の通り、そうめんのような細長い見た目をしていて、成虫になると体長なんと20〜30cmにもなります。この虫が犬の心臓や肺の血管に住み着いて、血液の流れを妨げることで、さまざまな深刻な症状を引き起こします。
感染経路は「蚊」です。フィラリアに感染している犬の血を吸った蚊が、別の犬を刺したときに幼虫(ミクロフィラリア)を体内に送り込みます。幼虫は皮膚の下や筋肉の中を2〜3ヶ月かけて移動し、その後血管に入り込み、さらに6〜7ヶ月かけてゆっくりと心臓へ向かって成長していきます。
こわいのは、感染してもすぐに症状が出ないこと。幼虫が体内にいる段階では無症状のことがほとんどで、成虫が心臓に住み着いて数が増えてきてから、じわじわと症状が出てきます。気づいたときにはすでに重症化していた……というケースも少なくありません。
初期は無症状……
でも進行すると命に関わります
フィラリア症の症状は、感染してから数年後に出てくることもあります。初期の段階では本当に元気なので、飼い主さんが気づくのが難しいのが現状です。でも、こんな症状が出てきたら要チェックです。
末期になると呼吸困難や失神を引き起こし、最悪の場合は命を落とすこともあります。また、心臓だけでなく腎臓や肝臓にもダメージを与えることがわかっています。
治療はとても難しい。
だから「予防」が何より大切なんです
残念ながら、フィラリア症は一度感染してしまうと治療がとても大変です。「治療法はない」と表現する獣医師もいるくらい、根本的な完治が難しい病気です。
治療の選択肢としては、成虫を殺す駆虫薬の投与や、ゆっくり薬で成虫を減らしていく「スローキル法」(12ヶ月以上かかることも)などがあります。外科手術で血管から成虫を取り出す方法もありますが、リスクが高く、一般的な動物病院では実施できないことも多いです。
「治療するより予防する方がずっと簡単で確実」——これがフィラリアに対する獣医師さんの共通の見解です。月に1回の予防薬でほぼ100%防げるのに、感染してしまうと長期間にわたる大変な治療が必要になります。愛犬のためにも、予防を続けることが本当に大切なんです。
月1回の予防薬で
ほぼ100%防げます!
フィラリアの予防はシンプルです。月に1回、予防薬を投与するだけ。これを正しく続けることで、ほぼ確実に愛犬をフィラリアから守ることができます。
予防薬にはいろいろな種類があります。愛犬に合ったものを獣医師さんと相談して選んでみてください。






